ビールとテレビとデパートと。

若者の◯◯離れに逆行する、マスコミ勤務の30代サラリーマンによるブログ。ビール、コンテンツ、メディア、コミュニティ、競馬、マラソン、家族とかについて書く予定

広がり続ける「ムダ情報の海」から抜け出すにはどうすればいいの?

どんどん広がるムダな情報の海

現代社会には、とにかく情報が多すぎる。

これは誰しもが感じていることではないでしょうか?

その理由などは、以下の記事にあるようなことが挙げられるのでしょう。

あなたは毎日ムダな情報とばかり出合っている? ソーシャル化する社会が世界を大きく変え始めた(38)

 

情報が溢れる世の中では、自分に必要な情報かそうでないものなのかを

見極めることが重要になることはいうまでもないことです。

最近、Gunosyやvingowなど、これまでの履歴から、

その人にあった情報をピックアップして表示してくれるキュレーションアプリが

流行したり、グリーやLINEなどの企業もニュースアプリに参入したりと

話題には事欠きません。

実際に私もムダな情報になるべく出会いたくないので、

これらを駆使して、毎日情報をチェックしていますが、

ムダ情報の広がりはとどまることをしりません。

 

結局、新聞って面白いじゃん〜ムダな情報に学ぶこと〜

キュレーションニュースアプリを駆使している私ですが、

最近は「結局のところ、新聞が面白いんじゃないか」ということを

感じ始めています。

それは、カスタマイズされたニュースは自分に興味のある分野の

情報のみが流れてくることで、一定の満足はあるものの、

あまりにも情報がコアになってくることで、驚きや新しい発見が

ほとんどないことに気がついてきました。

また、そのコアな情報が社会の中ではどんなポジショニングなのか?が

わからないことも社会人としては厳しい部分なのではないでしょうか?

 

その点、新聞は面白いんです。自分の必要としていない情報だとしても、

驚きや新しい発見があります(こういうの、セレンディピティというのですね)。

一見、関係ないかもしれないけど、

自分の仕事の分野に応用できそうとか、この情報は、社会からこう見られているんだ

とか、そういったことが分かってきます。

ただ、自分の必要な情報ばかりが欲しい場合、キュレーションニュースアプリに

比べて非常に効率は悪くはなります。

これはテレビやラジオを含めた、マスメディア全体の特徴ではないかと

個人的には考えています。

 

「効率」も「発見」も得られるサービスが求められている(私に)

これまでのことをまとめると、以下の表になります。

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①欲しい情報を取得するのに、効率良い、悪い、②新しい発見がある、ない

この2軸で考えると、上記の表になります。

「非効率」×「発見なし」=必要なし

「非効率」×「発見あり」=テレビ、新聞等。SNSもここに入る。要するに玉石混合。

「効率的」×「発見なし」=パーソナルニュースアプリなど。

「効率的」×「発見あり」=今のところ、思い浮かばないけど、これが欲しい!

 

効率的に欲しい情報が得られて、かつテレビ新聞のような考えもつかなかった

新しい発見も得られる、この両方をカバーできているサービスって

今のところないような気がします。

個人的にはこれが一番欲しいし、今後のトレンドになりうるのではないかと

思っています。

実際に音楽業界では、これが起き始めています。

アメリカの聴き放題インターネットラジオ「PANDORA」は、

聴く人の好みの音楽をパーソナライズして流してくれることはもちろん、

新しい発見、感動(セレンディピティ)を強く意識し、

100人以上のプロミュージシャンが作りあげたレコメンデーションエンジンを

活用しているそうです。

 

効率的な情報取得×新しい発見(セレンディピティ)の流れは、

音楽だけでなく、文章、音声、動画など様々な業界に影響を及ぼしていく

気がしています。何せ、私が一番それを欲していますから!