ビールとテレビとデパートと。

若者の◯◯離れに逆行する、マスコミ勤務の30代サラリーマンによるブログ。ビール、コンテンツ、メディア、コミュニティ、競馬、マラソン、家族とかについて書く予定

アートとクリエイトの違い〜マスメディアの強みってどっちなんだろう?

今日は昔から気になっているアートとクリエイトの違いについて、考えたいと思います。

個人的結論としては、アートは0を1にすること、クリエイトは1を100にすること、

ではないかと思っています。

 

アートとクリエイトの違いって?

アーティストとクリエイターの違いと同義だとは思うんですが、

上記の通り、アーティスト(芸術家)は何も無いところから、何かを生み出す仕事、

クリエイターは何かあるものを社会に広く浸透させる仕事ではないかと思っています。

イメージ的にはアーティストはその道40年のガラス職人、

クリエイターはそのガラスをどんな形で社会に提供するかを考える人

というところでしょうか。

もっといえば、アーティストは吉田松陰、クリエイターは伊藤博文といった

ところでしょうか。こりゃ分かりにくいか。。。

とにかく、0を1にするのがアート、1を100にするのがクリエイトだとすると、

マスメディアが持つ強みってどっちなんでしょう?

 

マスメディアは1を100にすることの方が得意なんじゃないか

新聞、テレビ、ラジオ、雑誌含め、マスメディアのコンテンツ制作は、

ある意味で0を1にする職人気質だと思われている部分が多いのではないかと思います。

新聞であれば、取材をして記事にすることやテレビであれば、

消費者が楽しいと思う、必要だと思う動画コンテンツを提供することは

確かに0を1にすることのように思えます。

 

ただ、個人的には報道取材にしてもバラエティ制作にしても、

何かの事象がありきで、それをどう人々に見せていくのか?

ということが非常に大事なのではと思います。

とすると、マスメディアは0を1にするよりも、

1を100にする方が得意ではないかという仮説が立てられます。

具体的にテレビで考えれば、ヒットドラマの「半沢直樹」は原作ものだったり、

これまでフジテレビとTBSで放送された「人狼ゲーム」や

今週水曜に放送された「リアル脱出ゲームTV」は、

元々あるゲームやイベントを地上波動画コンテンツに昇華させたものと考えられます。

 

マスメディアは「学校の先生」じゃなくて「クラスの人気者」になるべき

1を100にすることが強みだとすれば、

マスメディアは常に上から新しい何かを社会に降らせるのではなく、

社会のある側面を消費者に分かりやすく説明することが価値だということになります。

これをシンプルにすると、学校でいえば「先生」ではなく、

「クラスの人気者」であるべきじゃないかと思うのです。

クラスの中の小さいグループが面白いと話していることを、

クラス全体の面白いことに発展させる「クラスの人気者」であることが、

マスメディアの本質的な価値なのではないでしょうか?

 

今日は、アートとクリエイト、アーティストとクリエイターの違いから、

マスメディアの本質的価値、あるべき姿についての持論を展開してみました。

 

それじゃあ、おやすみなさい。