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若者の◯◯離れに逆行する、マスコミ勤務の30代サラリーマンによるブログ。ビール、コンテンツ、メディア、コミュニティ、競馬、マラソン、家族とかについて書く予定

ZARD「負けないで」が2014年卒の就活テーマ曲No.1になっちゃう謎

2013年の今、1993年の「負けないで」が第1位。

2014年卒の就活テーマ曲第1位がZARD「負けないで」だったことはかなりの謎でした。

 *1

 

ZARD「負けないで」といえば、1993年に発表された言わずと知れた曲だけど、

それが20年もの時を経て今でも就活応援ソングの1位に輝くとはスゴい。。。

スゴいのか!?

もちろん、楽曲自体はスゴい!どんな時代にも響く名曲なのでしょう。

ただ、それよりも20年もこれを上回る曲が出ていないことが謎だよね。

ちなみにその他の結果を見ると、上位10位には、

Mr.Children「終わりなき旅」、中島みゆき「ファイト!」、

B’zultra soul」、ウルフルズ「ガッツだぜ!!」など、

10年以上前の曲が多く並んでます。

 

なんで最近の曲がバシバシとランクインしないの?

サンプルの問題とか、CDが売れなくなったとか色々理由はありそうだけど、

「音楽を聴く」という需要が無くなっていくことはないのに、

2013年の今、なぜここまでランキングが古い曲によっているんだろう?

 

勝手に考えを書くと、以下が仮説の1つではないかと思います。

「社会や音楽供給システムの変化が“みんなが知ってる曲”を減らしたからではないか?」

 

終身雇用が崩れ、社会には「一億層中流」の意識が薄れて、

個人の価値観も多様化してきました。

音楽もCDからインターネットへ流通経路が変化し、

アルバムという10曲程度のパッケージから、

1曲当たりいくらというシステムへ移行していってる。

その結果、価値があるのは「みんなが好きな歌」じゃなくて、

「自分が好きな歌」もしくは「自分&コアなファンたちが好きな歌」に

変化してしている気がしている。

そうなると当然、“みんなが知ってる曲”の数が増えるはずもないし、

テレビのゴールデンタイムの音楽番組も10年前から比べて明らかに少なくなっている。

これが2013年の今、就活ソングとして

新しい曲がバシバシとランクインしてこない理由の1つなのではないかなあ、

とアンケート結果を見ながら思いました。

 

だから何なの?何かまずいことでもあるの?

ここまで書きましたが、だからってまずいことなんてないんじゃないでしょうか?

これまでCD売り上げが儲けのほとんどを占めてた会社はきついとかは

あるかもしれませんが。

2014年卒の就活ソングが新しい曲であってほしいわけではないですし、

音楽業界にはもっと頑張ってほしいとか、そんなことがいいたいんじゃないんです。

 

ここ数年、社会の色々な部分がパーソナライズの方向に流れているのを見るので、

そんな時こそ、その先にある「みんなで作る夢」みたいなものがあったらいいなあと

個人的には思います(もちろん、これまでと同じ形では難しいのでしょうが)。

プロフィールにも書きましたが、

「若者の◯◯離れ」から離れていない

レガシーな私の初めてのブログ記事でした。

 

こんな感じでいいのか謎。

*1:株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、2014年卒業予定の学生を対象とした「2014年卒マイナビ学生就職モニター調査 7月の活動状況」よりhttp://saponet.mynavi.jp/enq_gakusei/monitor/data/monitor_2014_8.pdf